まずは木材使用量の削減ですね。 パレットを木製から再生プラスチック製へ代えたこととリサイクルシステムの導入で、従来の約1/7の木材削減効果があることが試算できました。
そしてCO2排出量の削減です。 再生プラスチック製のパレットは強度が高く耐久性に優れているので繰り返し使用することが出来、そのためパレットを新品に交換する頻度が減り、CO2の排出量を年間約340t削減できる見込みです。
単純に木材から樹脂のパレットに置き換える、ということで考えると、どうしても安価な木材より高くついてしまいます。 しかし、未来樹脂さんの既成概念にとらわれない柔軟な発想とともに、この循環システムをトータルにとらえ創意工夫していったところ、コストも抑えられるシステムが完成したわけです。 こちらの要求にとことん応えてくれた高い提案力は、未来樹脂さんの大きな強みだと思います。
今後はグループ会社で取扱う他機種にも再生プラスチック製パレットの採用を進めると共に、他企業の製品への採用も積極的に進めていきたいと考えています。 この再生プラスチック製パレットとリサイクルシステムを採用することで、木材使用量削減というメリットだけでなく、資材・資源の循環型社会の構築を進めることが可能になると思います。これまでの利益追求型の社会から地球環境追求型社会への転換を図ることが、物流に携わるものとして重要な使命だと考えています。
三菱電機ロジスティクス 名古屋事業所にて