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武蔵野機工株式会社 開発技術部長の渡辺です。緑化トレイの設計は彼なくしては実現しなかったといっても過言
ではありません。
インスピレーションとアイデアを練り、様々な課題をクリアして開発が行われました。このほかにも彼が手がけたユニークな製品があります。これらも近くご紹介する予定です。 |
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さしあたっては課題となる軽量化ですね。具体的な重量目標を決めてその上で肉厚やリブを決めていく作業から始めました。ただし人がトレイの上に乗るので一定の強度が求められるのが相反する課題なので、この点の両立ですね。
苦労したのはトレイの淵の幅ですね。人が乗るために幅を広くとると制限重量を超えてしまいますから。最終的には10mmの幅で人が乗っても大丈夫なものになりましたが。
その他に工夫したのはジョイントの部分ですね。折板屋根の上に並べるものなのでジョイントが必要なのですが、当初はジョイントをトレイとは別に作るつもりでした。そうすると作業も煩雑になるしコストもかかります。そのためトレイ自体にジョイントを組み込む設計に変更しました。 |
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リサイクルのPPを入れることになったのですが、これがひとすじなわではいかないんです。
今回のプロジェクトの中でも最も難しかった点ですね。おなじPPだから混ぜればいいかというと決してそうではなく、そのままではインジェクションに使えないんです。これをどう材料改質をしていくかが当社のノウハウを活かせたところです。
また、この点についてもコストがからんでくるところで、リサイクルしてもコストアップしない点も重要な命題です。 |
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最初の設計部分とリサイクルのPPを扱うところが大変だったという印象ですね。
ただダイワハウス様のオーダーが非常に明確だった分、その点は迷うことなく取り組めたと思います。様々なアイデアが盛り込まれ、製品のクオリティも価格面でも納得のいく商品が出来上がったと自負しています。 |
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